バリエーションをやるなら自分たちで行ってみたい憧れの前穂北尾根にIさんと行ってきた。
 沢渡に着くと早々にタクシーの運転手が交渉に来て上高地まで5人で乗り1人840円で行けることになった。(バスは1250円)
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 上高地から横尾まで梓川沿いを3時間明神主稜や前穂北尾根を眺めながらただひたすら歩く。徳沢で「道の脇に2匹の熊がいた」と情報を得る。これだけ人がたくさんいれば大丈夫だろうと大して気にも留めないで歩いていると山の方から獣の鳴き声が聞こえてきた「ウォーウォー」想像するより高い声、小熊なのかしきりに鳴いていた。
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 涸沢ヒュッテに着き5・6コルに行く道を探しに行く。例年なら雪がたくさんあるはずなのに今年は何も無い! 大きい岩がごろごろしている。ヒュッテの裏のヘリポートのところから道がついているのを確認してやっと休憩する。
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 朝4時過ぎに出発する。今日は新月なのでヘッドランプの明かりだけを頼りに歩く。昨日確認していた道も途中から無くなってしまう。でも登る谷は分かっているので微かな踏み跡を探しながら登る。谷に入ってからはジグザグの道がしっかりついていた。だんだん日が昇り穂高の頂をオレンジに染めていく。気持ちも高揚してきた。
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5・6コルに着くと6名のガイドツアーが準備をしていた。私達もハーネスを着け準備していると2パーティーが登ってくる。今日は込みそうなので早々に出発する。
 5峰はほぼ稜線を登る。
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 4峰は岩だらけの尾根をルートファインディングしながら登る。岩が次々に出てきておもしろいように登れる。大岩に突き当たったら左に巻き、その上が分かりにくい。
無事に登れればOK!いろんなコースがあるみたいだ。

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 3峰はロープを出して1Pは私。コルから一段上がったところから出発。簡単な右側を登るとすぐガイドに追いついてしまいお客さんが四苦八苦している。ガイドはフリーソロで登り、短くピッチを切ってお客さんを登らせているようだ。2PはIさん、簡単な ルートが右にあるが左のルートを登っていく。やっぱりガイドのお客さんがスラブでビビッて待たされる。ガイドがなだめすかして勇気付けているがなかなか踏ん切りがつかないようだ。Iさんが「なぞの一言」をかけたら登って行ったらしい。その上も難しいところは無く、つるべで登っていく。
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 3峰に着くとまだその上に岩山がある下ることなく2峰に行くんだ!
ロープをしまい岩稜を登っていく。前の頂に人が見える。山頂は間近だ。
2峰からは10mくらいの懸垂下降、わずかに登って前穂高岳に着いた。
やったー!またひとつ女性二人で登ることができてうれしい!
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 そう言えば今日は曇りのはずがいい天気だった。台風12号はどうしたのだろうか。
ずっと山頂に居たかったがガスが出てきたので下ることにした。
紀美子平までガレの急登を下る。人がいっぱいで避けるのが大変!重太郎新道も大変な悪路。飽きるほど下って上高地に着く。
 今日一番大変だったのは岳沢の降りだったかもしれない!と思いながら自分たちの頑張りにソフトクリームで乾杯した。

☆ 山行形態  ☆個人アルパイン
☆ 山域     ☆長野県
☆ 山行日    ☆2016年9月2日~3日
☆ 天候     ☆晴れ
☆メンバー    ☆ 314 278(記)
☆コースタイム
  2日:沢渡8:30-上高地9:15-横尾12:10-本谷橋13:10-涸沢ヒュッテ15:00
  3日:涸沢ヒュッテ4:05-5・6コル5:40ー3・4コル7:30-前穂高岳10:30-
     岳沢ヒュッテ13:15-上高地15:00