夏合宿に向けてアルパインクライミングトレーニングのために、城山の西南カンテに行ってきました。
朝涼しいうちから登ろうということで、現地集合4時半！
家を出るときは真っ暗で、城山に着く頃に明るくなってきましたが、南壁までのハイキング道はまだ少し薄暗い。
総勢14人という大所帯ですが、冬は大賑わいの南壁もこの時期は貸し切りです。
最も大事なセルフビレイの取り方を復習し、ウォーミングアップに南壁を1本メンバーに登ってもらってから出発。
今日で3回目の西南カンテで、取り付きまでもスムーズに到着。早速準備して登攀開始。カンテの右側を登ると開放感バッチリなのですが、ボルトがなく、柱状節理も不安定なので安全第一で内側へリターン。
ビレイしてくれてありがとう。
少し登って次のチームがこないなぁと思っていたら電話がなって取り付きがわかりませんとのこと。
おお。懐かしい。俺も迷ったなぁと思い出しながら、岩沿いにロープを使わないところは登ってきてと伝えたら頭が見えてきて一安心
その後は快調にピッチを伸ばして最後のハングも回りこまずに直登で登り切って無事トップアウトしました。
マルチ未経験者を二人連れての3人チームで、6ピッチ約3時間。
1ピッチ30分はちょっと遅いですが、これからどんどんトレーニングしていけばスムーズにスピーディーに登れるようになるでしょう。
ここから下山組とワイルドボア組で別れて、ワイルドボア組は岩登りアドバンス。
ワイルドボアでは初心者は5.9の城山物語や、イスタンブール、椿の森のなかでなどで練習してもらいました。
私は、これまでの宿題でジゴロにトライ。無事マスターでレッドポイント。イメージトレーニングが功を奏したようで、体がほぼ自動で動きレストも結構取れました。
その後冬では考えられない夏ならでは。ジゴロにトップロープをかけて楽しむという贅沢をあじわっていただきました。
最後に懸垂組と歩き組に別れて下山。
ハイキング道を降りて南壁に帰ってきたら3人グループの方が一組。
やっぱり好きな人はいるんですねぇ。ちょっとビックリしました。
歩き組は懸垂組が来るまでの間で南壁を登ったり、懸垂下降の練習をしたりしてのんびり過ごしました。
【参加者の感想をいただきました】
（Fさん）行動中に２Ｌ飲んだのに下山して直ぐに又３Ｌ飲んじゃいました、自分でもビックリです。5人でロープ繋いだのも久しぶりでした。前穂北尾根以来かな。多勢って楽しいね。
（Sさん）登り終わった後の焼肉、楽しかったです、でもビールが飲めなくて悲しかったです。8月の城山で全GP完登驚きました、また登らさせていただきありがとうございました、あとこれから参加する山行では皆様の足を引っ張らない、これが目標です。
（Aさん）８月３日に城山でクライミングができるのだろうか？ととても心配になり、水は全部で４リットル以上用意しました。当日は一日曇り空。絶好のクライミング日和でとても助かりました。マルチピッチ初挑戦で、西南カンテ踏破できたことは私にとって自信になりました。近々北岳バットレスに挑戦する予定なので、これからは北岳に向けて、マルチピッチの練習とリードの練習に励みたいと思います。今回は自分の実力がわかり、参加させて頂きとても勉強になりました。
（Yさん）昨年はフォローでシステムもわからない状態でただ連れていってもらっていた西南カンテ。今年はほぼオールリードで自分でシステムを組んで登りきる事ができ成長を感じました。課題としては安全面に関してまだまだリスク管理ができていないのでこれから身につけていかなくちゃいけないと思います。約15時間という長時間行動、皆さん本当にお疲れさまでした。岩でいっぱい遊べて大満足です♪
